秋山歯科で行っている一般的な歯科治療とは違った考え方で行う噛み合わせ治療について流れをご説明します。
この治療法は決して科学的根拠を元に進めるとはいえないところが存在します。だからこそ説明・体感を重視し、相互理解のもとで進めていく治療になります。
STEP 1: 診査・診断
まず、トラブルを起こしている原因は何なのか、さまざまな角度から診断します。
必要な検査(画像診断・模型診断等)が必須となります。
それによって歯にかかるストレスまたは歯および体全体のアンバランスが影響していると考えられる場合、それぞれステップへと進みます。
STEP 2: ストレスマネジメントⅠ
歯にかかるストレスを除去しなければなりません。
この問題が残っていると、最終的に治療が終わっても再発してしまう可能性があります。
もちろん治療中も大きな障害になり、それはやがて患者さんの治療意欲を損なっていく可能性があります。
まずはいくつかのアプローチで、患者さん自身に身につけて頂きたい方法をアドバイスします。
STEP 3: ストレスマネジメントⅡ
STEP2がクリアしたら次はポジショニングスプリント(ポジショナー)を使って体全体のバランスを整えていきます。
約1~2ヶ月で装置にも慣れ、顎の位置動きなど、噛み合わせは落ち着いてきます。
患者さんは、「噛む位置がわかってきた」などの言葉で教えてくれるようになります。
同時に顎や頸部を含めた筋肉がゆるんできます。
この時期は顎や体など、姿勢が変化してくるので、全身的な状態もモニターしていきます。
STEP 4: リハビリトレーニング
ここでいうリハビリトレーニングとは、実際に咬合:噛み合わせの条件を整えていくための咬合治療を差します。
例えば顎偏位(顎のずれ)が著しい場合、修正の為に歯の高さを変えなければなりません。
顎の位置や噛み合わせは、仮歯の着脱一つをとっても変化してしまうものです。
噛み合わせがかわると、患者さんは一時的にどこで噛んでいいか、咀嚼の仕方も混乱してしまいます。
ポジショナーがあれば、噛み合わせに関係なく顎や体のバランスが保たれることで安心して咀嚼のトレーニングをすることが可能になります。
STEP 5: 最終仕上げ
ここまでのステップで姿勢とともに、咬合の条件がそろい、いよいよ最終段階です。
患者さんは、お好みの材料で最終的な補綴物を作ることになります。
判断となる説明はとことんいたします。無理のないように決断して頂きます。
STEP 6: メインテナンス
ここまでリハビリを含め、患者さんは噛み方のみならず、体の維持安定の仕方さえも理解されていることと思います。
まさに健康を我が手中に収めたといったところです。ここから先は患者さんと私たちで維持安定をしていくことになります。
もちろんメインは患者さんです。
そのお手伝いをクリーニングと全身管理で行っていきます。